ワンちゃんにとって、1日の楽しみの1つである毎日のお散歩の時間。
そんな日々のお散歩ですが、ワンちゃんが先頭に立ちリードを引っ張ってグイグイ…なんてお散歩になっていませんか?
リードを引っ張りながらのお散歩は、ケガや事故に繋がりやすい危険なお散歩方法です。お散歩の際、ワンちゃんは飼い主様の横をついて歩くのが理想的でしょう。
この記事では、ワンちゃんがリードを引っ張って歩く原因とその対処法についてご紹介致します。
犬の好奇心旺盛な性格が原因
好奇心旺盛な性格のワンちゃんにとって、お家の中では目にすることのない風景やにおいを感じることが出来るお外の世界は楽しくて仕方がないもの。
「この先には何があるんだろう?」「これは一体なんだろう?」といった気持ちが先走り、ついついリードを引っ張ってしまいます。
犬が興奮状態にある
お外の世界は、お家の中とは違いワンちゃんの刺激となるものが沢山あります。
突然の大きな音にビックリしてしまったり、前から来た人や犬が気になってしまったりなどの人間が気にもとめないような理由が原因で、ワンちゃんが興奮状態になるのもリードを引っ張る原因の一つになるでしょう。
伸縮リードを使っている
ワンちゃんはリードを引っ張られる感覚や、たわんでいるリードの重さによって、飼い主様とどれくらいの距離を保って歩いているのか確認しながらお散歩をすると言われています。
しかし、飼い主様の手元のボタンでリードの長さを自由自在に調整することの出来る伸縮リードの場合、ワンちゃんからは飼い主様との距離感がわからなくなり、混乱状態からリードの引っ張りに繋がる場合もございます。
また、伸縮リードはワンちゃんが突然走り出した際に伸びてしまうなど、突然の事故に繋がりやすいので、毎日のお散歩では普通のリードを使用して、広くて車の来ない公園では伸縮リードを使用するなど、使い分けが大切です。
飼い主からの距離が離れすぎている
ワンちゃんは、飼い主様が遠くにいる時は自由に行動しても良いと勘違いしてしまうことがあります。
例えば、「自分が家にいる時はソファーの上には乗らないのに、お留守番中は乗ってしまう」「さっきまで見知らぬ顔をしていたテーブルの上の食べ物を、トイレに行っている隙にパクリ…」など、身に覚えがある方がいらっしゃるのではないでしょうか?
そのような行動と同じ原理で、リードが長すぎるとワンちゃんは飼い主様の気配を近くに感じず自由な行動をとってしまい、結果的にそれがリードの引っ張りに繋がります。
リードの長さはワンちゃんとの距離が1メートルくらいになるように調整するのがベストでしょう。
対処法:黙々と「ターン!」
リードを引っ張られたままお散歩を続けるということは、知らず知らずのうちにワンちゃんへリードは引っ張っても良いという合図を送っていることになっています。
そのため、ワンちゃんがリードを引っ張ったらくるっとターンして、引っ張られている方向とは逆の方向へ歩き出しましょう。その際、ワンちゃんと視線を合わせたり声をかけたりせず、素早く黙々とターンすることがポイントとなってきます。
最初のうちは前へ進むことも難しいかもしれませんが、根気強く続けることで、ワンちゃんに「リードの主導権を持っているのは飼い主なんだ」と気付かせることが大切です。
対処法:ご褒美のおもちゃ遊びは短時間で!
ワンちゃんが引っ張ったらターンを繰り返していると、ワンちゃんは自分の行きたい方向に行けず、ビックリして飼い主様の顔を見上げる瞬間くるでしょう。その瞬間が来たら見逃さず、思う存分にほめてあげて下さい。
おもちゃが好きなワンちゃんには、オモチャを使って遊んであげるのも良いでしょう。
ただ、その際に注意すべきことが1点。
ワンちゃんはオモチャで長く遊んでしまうと、オモチャは自分のものだと勘違いし、飼い主様が回収すると「自分のおもちゃが取られた!」と感じてしまうことがあります。
また、オモチャ自体に飽きてしまい、つまらないものに感じてしまったり、ご褒美ではなくなってしまう場合もございます。
オモチャは飼い主様がワンちゃんにご褒美で与えるものですので、人間でも物足りないくらいの短い時間でサッと切り上げるようにしましょう。
まとめ
引っ張り癖は、飼い主様やワンちゃんがケガをしてしまう可能性があるだけはなく、他の人や犬にも迷惑をかけてしまう可能性があります。
普段から、飼い主様の横についてあるくお散歩を心がけ、毎日のお散歩が安全で楽しい時間となるように心がけましょう。また、ワンちゃんが飼い主様の横をついて歩くことで、ワンちゃんとより良いコミュニケーションをとる事ができ、信頼関係を深めることにも繋がります。
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