日本でも人気が高いことで知られている、トイ・プードル。
人気が高いこともあり、価格もそれなりの犬種です。
この記事では、トイ・プードルの歴史や固有の性質などについて解説します。
トイ・プードルの歴史
トイ・プードルは大きさで分類されるプードルの1種類になります。
プードルについて、起源について不明なことが多いと言われています。
原産地を特定するのが難しく、原産はフランスとされていることが一般的です。
しかし、プードルという名前の由来がドイツ語の「pudel(プデル、水をばちゃばちゃするという意味)」であることから、ドイツで水辺の猟をする犬種が移入されたという説もあります。
このような起源もあり、プードルは泳ぎが得意です。
そして実際に鴨猟の回収を目的とした飼育がされていました。
その後、イギリスやフランスで小型化が進められ、次第に美的な要素も加わり、今のような愛玩犬として広まっていきました。
この頃、まだ「トイ」の大きさの犬種は存在しておらず、16世紀ごろに、トイよりワンサイズ大きいミニチュア・サイズが誕生したと言われています。
そして日本には1949年にアメリカから黒のミニチュア・プードルが三頭が輸入されたことが歴史の始まりになります。
比較的、日本での歴史は浅いと言えます。
そして2000年に入ると、爆発的に人気が上昇し、2008年には登録数が全犬種1位となりました。
(内訳:トイ種が85,641頭、ミニチュア種が90頭、ミディアム種が9頭、スタンダード種が1,173頭)
プードルの分類
プードルの分類は大きさによって区分されています。
国際畜犬連盟によると分類は以下の4種とされています。
スタンダード・プードル
体高:45〜60cm 体重:15〜19Kg
一般的な犬種では中型犬になりますが、トイ・プードル=プードルのイメージをお持ちの方からすると、かなり大きいサイズで驚かれると思います。
介助犬としても活躍しています。
ミディアム・プードル
体高:45〜60cm 体重:15〜19Kg
ドッグショーの過密を解消するために指定されたサイズ。
ミニチュア・プードル
体高:45〜60cm 体重:15〜19Kg
日本ではあまり馴染みがありませんが、アメリカでは人気のサイズです。
トイ・プードル
体高:45〜60cm 体重:15〜19Kg
ミニュチュアからさらに小型化されたもので、日本で最も人気があります。
小型化当初はよく奇形が生まれたようで、今はさらなる改良によって安定しています。
その他にも、体高23cm以下の小さなサイズで「ティーンカップ・プードル」も知られていますが、公認とはなっていません。
ティーンカップ種は悪質なブリーダーによる、長期にわたる食事制限などによって小型化をさせるという問題も発生しています。
プードルの毛色の種類
日本で確認されている経路の種類は、ホワイト、ブラック、シルバー、ブラウン、ブルー、グレー、シルバー・グレー、クリーム、カフェ・オ・レ、レッド、アプリコット、ベージュ、シャンパンで、単色の毛色以外はプードルとして認められないとされています。
基本となるのは、ホワイトとブラック、ブラウンの三原色で、これらを元に中間色が派生していったと考えられてます。
中間色は生後1ヶ月から退色が始まり、その後急速に変化していきます。
またブラックタンなど、2色の独特の模様を持つプードルはファントムプードルと呼ばれています。
このファントムプードルでは海外で人気があります。
トイ・プードルの特徴や性質
巻き毛のシングルコートで、毛は抜けにくく、犬特有の体臭もほとんどないことから、室内犬として人気を博しています。
これらの特徴を受け継がせるために、交配種も多く見られます。(チワワ×プードル=チワプーなど)
一方で毛が絡みやすいため、毎日のブラッシングや定期的なトリミングは欠かせません。
またプードルの特徴で利口さがあります。
コロンビア大学の研究によれば、全ての犬種の中で「ポーダー・コリー」に続き、2番目に頭が良いそうです。
躾はしやすいが甘えん坊という側面も。
毛の色によって気の強さも変わるという説もあり、気が強い色の順番として、レッド(アプリコット)、黒(グレー)、白とする説もあります。
平均寿命は12〜13歳で、美食家な一面もあり、餌やりに苦労する一面もあるそうです。
トイ・プードルの歴史と性格
いかがでしたでしょうか?
日本でも人気が高いトイ・プードルですが、その人気の理由として、カラーリングやテディベア・カットなど、見た目のバリエーションが豊富なことが挙げられると思います。
犬服もとても似合うため、人気があるのも納得です。
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