犬は飼い主の行動をよく観察し、視覚や嗅覚、聴覚など様々な方面から飼い主の感情を理解していると言われています。そして、人間の言葉を話すことが出来ない分言葉ではなく行動で気持ちを伝えようとしてくれています。
飼い主がそんな犬の行動を理解してあげることで、愛犬との絆がより深くなるかもしれません。
今回は飼い主が悲しんでいる時や落ち込んでいる時に愛犬が慰めようとしている行動をご紹介します。この記事を読むことで愛犬が飼い主を慰めようとしている行動を理解するキッカケとなれば幸いです。
愛犬はあなたの感情に敏感
犬は特に飼い主や身近な人の感情を敏感に察します。例えば、飼い主に嬉しいことがあった時は一緒になって喜んだり、逆に飼い主がストレスを抱えている時は犬もストレスを感じたり飼い主の気持ちに寄り添ってくれるでしょう。
犬が飼い主の感情を理解する方法として、表情や声のトーンなど人間と同じように視覚や聴覚で判別しているとされています。また、表情や声のトーンの他にも「緊張して汗をかく」「悲しくて涙を流す」などいつもと違うにおいを察し、鋭い嗅覚から人間の感情を判断しているともいわれています。
視覚や嗅覚から人間の感情を判別できるのは人間と生活を共にしてきた歴史を長く持つ犬だからこそといえるでしょう。
愛犬があなたを慰めてくれている行動
犬は人の感情を見分けることが出来ると言われています。その中でも特に飼い主や一緒にいる時間の長い人は感情の変化を察知しやすいとされています。そして犬は大好きな飼い主が落ち込んでいたり悲しんでいたりすると元気になって欲しいと感じ、一生懸命慰めようと努力してくれます。
飼い主であれば、そんな愛犬の健気な姿を出来るだけ察知してあげたいですよね。ここでは愛犬が飼い主を慰めている行動を5つご紹介します。
顔を見つめてくる
犬は飼い主の感情を読み取る時に飼い主の表情で判断していると言われています。また、感情を読み取る以外にも犬が飼い主を見つめる行為はアイコンタクトと呼ばれ、飼い主に注目している状態や飼い主の指示を聞く体制の状態である場合が多いです。
そのため、飼い主が落ち込んでいる時に顔をジッと見つめる行為は「大丈夫?」「話を聞くよ?」と心配して慰めているといえるでしょう。飼い主が落ち込んでいる時に愛犬が顔を見つめていたら相談に乗ってもらうのも良いかもしれません。
側に寄り添ってくる
元気がない飼い主の姿を見ると犬がピッタリと側に寄り添ってくれる場合があるでしょう。犬が飼い主の側に寄り添ってくる行為も飼い主を慰めている行動とされています。
普段は元気いっぱいで飼い主を見つけると遊びに誘うような犬も、飼い主が元気のない姿を見ると大人しく寄り添ってくれることもあるようです。静かに寄り添いながらまた遊んでくれることを待っているハズです。元気になったら愛犬とたっぷりと遊んであげて下さいね。
泣いていたら涙を舐めてくる
犬の中には飼い主が悲しくて泣いているとそっと涙をなめてくれる場合もあるようです。
更に驚くことに飼い主の涙をなめてくれる犬の中には泣いている理由によって反応が違う犬もいるということです。例えばうれし泣きや笑い泣きの場合には反応せず、悲しくて泣いている場合のみ涙をなめてくれるなど犬が飼い主の感情を敏感に察しているのがわかります。
涙をなめる他にも犬が前足や鼻を使ってチョンチョンとつついてくるなど心配するような仕草をみせた場合は飼い主に「泣かないで」と言ってくれているのかもしれません。
悲しそうな声を出してくる
元気のない飼い主を見て犬が「クゥーン」や「ピーピー」と悲しげな声で鳴いている場合、愛犬が飼い主に話しかけている可能性があります。犬は人間の言葉を話すことが出来ませんが、人が普段話しているのをマネし鳴き声を言葉のように発することがあるとされています。
きっと元気のない飼い主に「元気を出して」「泣かないで」と言葉をかけて慰めてくれているのでしょう。愛犬が話しかけてくれた時は相槌をうつなど反応してあげて下さいね。
おもちゃを持ってくる
おもちゃで遊ぶことが好きな犬の場合、元気のない飼い主におもちゃを持ってくることもあるようです。飼い主から見ると「こんな時でも遊んで欲しいなんて、うちの犬は分かっていないのかも?」と思ってしまうかもしれません。
愛犬が元気のない飼い主におもちゃを持ってくる場合、「おもちゃをあげるから元気をだして」と伝えている可能性や「おもちゃで遊んでいる飼い主は楽しそうだったから、おもちゃをあげれば元気になるかも」と覚えていて慰めている可能性があります。
飼い主が笑顔になる方法を考えて行動していると分かると、愛犬がますます愛おしくなるでしょう。
犬が人のパートナーとして人気な理由
犬の祖先と言われるオオカミが群れで生活していたこともあり、犬は相手の感情を読み取ることに関して非常に優れた能力のある動物とされています。しかし、オオカミやキツネなどイヌ科の動物を犬と同じように愛情をもって育てても、別の種族である人間の感情を読み取ることは難しいということがわかっています。
人間の感情を読み取ることが出来るのは犬や馬など昔から人間と繋がりの深いごく一部の動物のみとされていることから、犬がどれだけ長い歴史の中で人間のパートナーとして慕われてきたのかが分かります。
犬が長い歴史の中で人間のパートナーとして慕われ、そして現代でも家族の一員として人気の理由は敏感に感情を読み取り思いやりのある行動が出来るからかもしれません。
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