愛犬は大切な家族の一員です。しかし、時に人間とは違う困った行動をとることがあります。
その中でも「無場吠え」は、周囲の人に迷惑をかけてしまうこともあるため、吠えないようにトレーニングが必要です。
今回は、犬が無駄吠えをする原因や対処法についてお話します。この記事が愛犬の無駄吠えに悩んでいる飼い主様の参考になれば幸いです。
愛犬の無駄吠えは、飼育に関する悩みのトップ
愛犬の無駄吠えは、犬の飼育に関する悩みのトップとされています。特に、留守番中や来訪者に対して吠える場合、近隣の方の迷惑となりトラブルに発展するケースは珍しくありません。
また、吠えを止めようとして飼い主様が大きな声で叱ると余計に興奮し、無駄吠えが悪化するケースがあるため、トレーニングを行う際は正しい方法で行うことが大切です。
愛犬が無駄吠えをする状況や種類、原因と対処法
犬にとって吠える行為は、人間の話す行動と同じです。そのため、人間から見れば「無駄吠え」と言われる吠えも、犬にとっては全てコミュニケーションの一環です。
愛犬に対して吠えてはいけないと教えることは、人間に例えると伝えたいことがあっても話してはいけないと言われることと同じです。無駄吠えのトレーニングを行う際は、愛犬の気持ちに寄り添い吠えなくても大丈夫だと教えてあげることが大切です。
そのためには愛犬がどんな時に吠えるのか、何を伝えたくて吠えるのかをしっかりと理解しましょう。吠える意味を理解することで、より早く吠えをなくすトレーニングが出来るでしょう。
外を通る人に吠える
窓から外を通る人を見て吠える場合、自分の縄張りを守ろうとして吠えている可能性が高いです。
縄張りを守ろうとして吠える犬の対処法としては、愛犬が窓の外に注目をしたら吠える前におやつやおもちゃを使い窓の外から気を逸らしましょう。このトレーニング方法の注意点としては、吠えた後でおやつやおもちゃを渡してしまうと、吠えたからご褒美が貰えたと犬が勘違いをする可能性があります。必ず吠える前に対処することが大切です。
また、吠えてしまった場合はクレイトなど愛犬が落ち着くことが出来る場所で過ごさせるトレーニングがおすすめです。
来訪者に吠える
犬が来訪者に吠える場合、主に2つの理由が考えられます。1つ目は知らない人が自分の縄張りへ入ってくることからの警戒吠え、2つ目は人が来た事が嬉しくて「早く遊んで欲しい!」と興奮からの吠えです。
愛犬がどちらの理由で吠えているのか吠え以外の表情や仕草、普段の性格から考えましょう。
対処法としては警戒吠えの場合クレイトなど愛犬が安心できる場所に入れてあげるとよいでしょう。クレイトに入ることで気持ちを落ち着けるだけでなく、狭い場所は守る範囲が狭くなるため吠えづらくなります。
また、興奮からの吠えの場合は、来訪者にも協力してもらい無視することが効果的です。犬が興奮している間は飼い主様と来訪者の両方が無視をし、犬の興奮が落ち着いてきたらたっぷり遊んであげましょう。そうすると犬は落ち着いていた方が構ってもらえると学習し、少しずつ興奮する時間が短くなっていきます。
インターフォンがなると吠える
インターフォンは犬にとって、突然大きな音がなり飼い主様がドタバタと動き出す不思議な音です。人間でも聞き取りやすいインターフォンの音は、人間よりも耳の良い犬は驚いて吠えてしまうでしょう。
インターフォンがなると吠える犬の対処法としては、インターフォンの音に馴れさせることがおすすめです。
まず、インターフォンの音を一番小さく鳴らし、愛犬が吠えなければ沢山褒めてご褒美をあげましょう。その後、徐々にインターフォンの音を大きくしていき、最終的に普段使用している音量へすることで、愛犬がインターフォンの音は危険なものではないと理解してくれるはずです。
留守番中に吠える
留守番中に吠える犬は、飼い主様と離れた不安や寂しさから吠えている可能性が高いです。
対処法としてはお留守番の時間を短くし、少しずつ時間を延ばすトレーニングを行いましょう。飼い主様がすぐに帰ってくるとわかれば、犬は安心して過ごすことが出来るでしょう。
また、クレイトやケージなど慣れた場所で過ごす、飼い主様のにおいが付いたものを用意するなど、留守番中に愛犬が安心して過ごせる環境づくりを行ってあげるのもポイントです。
要求吠え
要求吠えとは愛犬が飼い主様へ「おやつをちょうだい」「遊ぼうよ」「散歩に行きたい」など、何かして欲しいことがある時に吠える行動です。一度でも吠えたことで要求が通ったことのある犬はそれを覚え、何かして欲しいことがあると吠えるようになります。
対処法として、吠えても要求は通らないことを教えてあげるのが良いでしょう。愛犬が何かして欲しくて吠えている時は、無視をして要求を通さないようにする方法がおすすめです。
散歩中に他の犬に吠える
吠えることでコミュニケーションをとる犬は、散歩中に他の犬に吠えている場合様々な意味を表します。例えば「こんにちは」と挨拶をしている、「こっちにきて遊ぼうよ」と誘っている、「近づいたら噛みつくぞ!」と威嚇しているなど、犬同士の相性によっても異なりますので一概にはいえません。
吠え以外の愛犬の仕草や表情を読みとり、愛犬がどう感じているのかを考えましょう。
対処法としては、吠えに困っている場合は散歩コースや散歩時間を見直すのも良いかもしれません。また、好意的な吠えの場合は一度あいさつをすると、吠え止むこともあります。相手の犬の飼い主様にも許可をとって挨拶させてみてはいかがでしょうか。
神経質になりすぎず、根気よくしつけをしましょう。
無駄吠えのトレーニングだけでなく、全ての犬のトレーニングは時間と忍耐が必要です。そのため、あまり神経質になりすぎると愛犬と飼い主様にとってストレスになってしまいます。
トレーニングを行う際は、神経質になりすぎず根気よくしつけを行いましょう。
愛犬の困った行動が解決することで、愛犬と飼い主様の両方が快適に過ごすことが出来るでしょう。
この記事へのコメントはありません。